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概要

バージョン6.0における最も重要な新機能は、完全に自動化された方法での潜在クラスツリーモデルの推定、ステップ３潜在クラス分析における特異項目機能を扱うオプションなどの段階的潜在クラスモデリングのための様々な拡張、さらに、新しく開発された因子の回転オプションなど、連続潜在変数を用いた因子分析のための様々な拡張です。

その他のモデリング拡張には、連続変数やカウントに適用する対数線形スケールモデルの拡張、連続時間マルコフモデルの新しいオプション、従属変数への尺度タイプの追加、従属変数の差分重み付け、数値予測変数の共変量に対するBスプライン、アンカー付きベスト・ワースト選択モデルなどがあります。

また、新しい出力オプションとして、モデルパラメータの指定関数、新しいケースを分類するためのスコアリングのためのオプション、事後予測チェックに類似した適合度尺度の追加があります。

その他、従属変数と独立変数を定義するための，よりコンパクトなSyntax，Syntaxを含むすべてのモジュールにおける様々なクラスのモデルの推定、ベイズ型多重代入のオプションの拡張が用意されています。

新しいモデリングオプション

  • ・潜在クラスツリーモデル(全モジュール)
  • ・バイアス調整されたステップワイズ潜在クラスモデルの拡張(ステップ3、Syntax)
    • ステップ3モデルにおける特異項目機能(DIF)の組み込み(ステップ3、共変量、Syntax)
    • Bakk-Kuha2段階潜在クラスモデリング法 (ステップ3、Syntax)
    • caseidを用いたステップ1潜在クラスモデルからの分類を用いたステップ3分析(ステップ3、Syntax)
    • ステップ３潜在クラス分析を用いた因果推論(Syntax)
    • ステップ３モデルの追加分類オプション(Syntax)
  • ・連続従属変数による因子分析モデルの拡張(Syntax)
    • 単一群，多群，混合探索的因子分析(EFA)と単純構造および新たな因子回転オプション
    • 因子分析モデルに対するEMアルゴリズム
  • ・連続変数およびカウント変数の対数線形スケールモデルの実装(Syntax)
  • ・連続時間(潜在)マルコフモデルの拡張(Syntax)
    • 行列指数計算の代替/改善方法
    • 遷移強度およびSojerurn時間の出力
    • 遷移強度に対する事前情報
    • 異なるタイプのイベントタイムの指定
    • ハイブリッド離散-連続時間モデル
  • ・従属変数に対する新しい尺度タイプ(Syntax)
    • 多変量ポアソン(切断型および過分散型を含む)
    • 多項式カウント(切断型および過分散型を含む)
    • ディリクレ
    • 連続区間打切り
  • ・指標変数(Cluster, DFactor, Markov)または従属変数(Syntax)の差分重み付け
  • ・独立変数の効果をモデル化するためのBスプライン平滑化(全モジュール)
  • ・アンカー付きベスト-ワーストモデル(Syntaxによる選択)

新しい出力オプション

    • ・スコアリング方程式を得るための拡張オプション(Cluster, DFactor, Step3-Scoring, and Syntax)

・ブートストラップP値取得のためのオプションの拡張と簡略化

  • ・Vuong-Lo-Mendell-Rubin尤度比検定
  • ・(局所的)モデル適合度評価のための高速パラメトリックブートストラップによる統計量(Syntax)
  • ・クラスごと，ケースごとのベストスコアとワーストスコア (Choice)
  • ・パラメータラベルで指定するユーザー定義のWald検定(Syntax)
  • ・モデルパラメータのユーザー定義式に対する点推定とその標準誤差の推定(Syntax)
  • ・複数の（パラメータの）セットに対して同時スコア検定 (Syntax)
  • ・パラメータのシミュレーションによる標準誤差の計算(Syntax)
  • ・書き込みパラメータと内部書き込みパラメータの区別(Syntax)
  • ・outfileオプションとClassPredオプションの改良と拡張(全モジュール)

 

その他の新しいオプションは以下の通りです。

  • ・モデル確率の事前分布の柔軟な指定(Syntax)
  • ・ベイズ補完の拡張(Syntax)
  • ・ランダムなパラメータ値によるシミュレーション(Syntax)
  • ・特殊なパラメータ指定(Syntax)
    • 対角および非対角パラメータ(~dia および ~off)
    • 拡張された ~wei オプション
    • 連続従属変数に対する共分散構造の拡張 (~ar1 と ~cor)
  • ・バッチモードでの実行時の柔軟な数値の書式設定 (全モジュール)
  • ・従属変数と独立変数のリストのコンパクトな指定(Syntax)
  • ・様々なクラスに対するモデルの実行(MarkovとSyntax)

バージョン6.0の制限事項

バージョン6.0は次の制限があります。予めご注意ください。

・バージョン6.0は英語版となります。日本語化は現在のところ予定されておりません。

・本ソフトウェアは英語版となります。ファイル名やレコードに日本語などのマルチバイト文字を持つデータは分析に使用することができません。

・χ二乗など、べき乗を意味する指数の2(n^2)が表示上の問題でｲと表示されていますが、計算結果には影響がございません。

・バージョン6.0では、スチューデントライセンス、クラスルームライセンスの取り扱いはありません。